私は数学、元カレは化学を専攻している、お互い理系の他大学の学生同士で付き合ってた。
大学の偏差値は彼の大学の方が少し上だったんだけど、そのせいか数学の知識（というか全てのことに関して）も俺のほうが上だと思っている節があった。

ある時、私の部屋に元カレが遊びに来て、本棚から一冊の本を持ってきた。
その本はアクチュアリーという数学系の難関資格の本だったんだけど、
開口一番、え、お前こんな試験受からないっしょ？ｗと言われた。
イラッとしたけど、正直に、うん、私じゃ受からないから受けないけど、
統計系の研究室の所属だし、ちょっと興味があったから買ってみた、と答えた。
すると、本をパラパラめくりながら、お前なんかじゃ内容すら理解できないだろｗと言われプッチーン。

じゃあこの問題だけお互いやってみようよ、この単元の内容だけ読んでさ、って言ったら元カレやる気満々。
だけど、５分もしたらさっきまでのやる気はどこへやら、解説の内容も理解できないようで、日本語がおかしいだの、ちゃんと記号の定義をーだの言い出した。
その記号は一般的にこれこれこういう定義で使われてるんだよ、と言っても、私の言葉の意味さえ理解できない様子。
私はなんとか時間をかけつつ解いたけど、元カレはもうお手上げ状態で、用意した白紙の紙も真っ白のままだった。

結局私の答えが正解であることがわかると、お前この本でどんだけ勉強したんだよｗ覚えるまでやるとかやり過ぎｗとか、
大学生になってまでガリ勉とかつまんなくない？ｗとか、
俺の研究はこんな風でこんなに社会に役立つ！それに比べて数学はーｗとか、めちゃくちゃに言われた。
最初はイライラしたけど、あんまりにも必氏なんで逆に冷静になってしまって、
どうしたの？すごい顔赤いけど、鏡見る？と一言だけ言ったら、もっと顔を赤くして帰ってった。

長文ごめん。続きます。